アジア情勢と中国
「かつてのように、軍事力を含め国際政治のすべての問題で中ソが共同歩調をとるというところまで行くかどうか。
私は、今後の情勢の推移を見なければいけないのですが6対4くらいでそうはならないだろうと思います。
ソ連も中国も、社会主義国としてのかつてのライジング・パワーのある勢いの良い時代とはまったく違うわけで、お互い弱みを相互にかばい合って生存していかなければならないのですから、たとえば軍事的脅威であるとか、国際政治上、大きなバランスの変化につながるというふうには私は見ません」。
・・・中国を取り巻くアジア情勢はいま、大きく動きはじめています。
1997年に中国への返還を控えている香港では、89年の天安門事件以降、市民の不安が高まっています。
また、台湾は91年4月末の国民大会で中国を敵視する憲法の条項を廃止し、戦後40年、内戦状態にあった中台関係は新しい時代に入りました。
統一を模索する朝鮮半島では、90年5月に中国の李鵬首相が北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を訪問し、金日成主席と会談、朝鮮半島の今後について話し合っています。
一連の中国の動きは、アジアの将来に大きな影響を及ぼすものと見られています。
これについて、中国の行方を固唾をのんで見守っているアジア各国の専門家の声を中心に聞いた。
台湾の大手月刊誌『中国論壇』の編集長は、若い人たちを中心に台湾の人々の大陸を見る目が転機に来ていることを強調しました。