国内に抱える矛盾 2
アメリカ・ミシガン大学のマイケル教授は、いま中国は大きな「ジレンマ」を抱えていると指摘します。
「中国の指導者たちが直面する最大の問題は2つの課題のバランスをとっていくことにあります。
つまり、一方で代々受け継いできたマルクス・レーニン主義を堅持しながら、もう一方で自由な経済活動を求める民衆の要求を生かして、経済開放を進めなければならないのです。
私の見るところ、このジレンマに対する容易な解決策というものはありません。
東欧やソ連でも、このジレンマの解決策はありませんでした」。
・・・このジレンマについて、マサチューセッツ工科大学の教授の分析はこうです。
「われわれから見ると、はっきりとした矛盾があるように見えます。
どちらか一方を選ばないと駄目だと、われわれは考えます。
しかし中国人は2つを両立できると考えるのです。
彼らは、天秤で2つのバケツを同時に運べると考えているのです。
つまり、一方で独裁主義的な政治システムを持ちながら、もう一方で現代的な経済システムを持つことができるというわけです。
これはある程度までうまくいくかもしれません」。