財務マン支配の伝統 2
このような社風は日本の年功序列と共通するものがあって興味深いですが・・・
たとえば1980年はじめの時点でみて、ちょうど任期を終えた会長マーフィー(勤続43年)、社長エステス(46年)、執行副社長ジェンセン(35年)のほか、現在のトップ・マネジメントを形成する会長スミス(32年)、社長マクドナルド(40年)、副会長力ール(33年)も、全員が子飼いです。
保守主義の強まるなかで、ドナーが進めたのは集権化でした。
1965年に組立事業部(GMAD)が設立され、五大事業部の中枢部ともいえるそれぞれの組立部門が、大部分これに統合されました。
さらに1971年には、シボレー事業部のローズタウンを含む残りの3工場も、GMADに移管されました。
この直後にローズタウン工場で、若い労働者を中心とする「造反」が起こったのも、理由のないわけではなかったのです。
ジャーナリズムは「ローズタウン・シンドローム」とか「ブルーカラー・ブルース」といった見出しで書き立てたものです。
もっとも、この集権化への動きは、一面では、GMの分割をちらつかせた当時の政府の反トラスト政策に対する一種のポーズでもあったようです。
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